ミョウガは庭に植えてはいけない?おすすめの栽培方法を解説

庭に植えてはいけないミョウガ 気になる話題

爽やかで独特な風味があり、料理の美味しさを際立たせるミョウガ。そんなミョウガを自宅の庭で栽培出来たら嬉しいですよね。しかし、ミョウガは地植えしない方が良いと言われることがあります。本当なのでしょうか?

今回は、ミョウガのおすすめの栽培方法について詳しく解説していきます。

ミョウガは庭に植えてはいけない?理由を解説

ミョウガを植えようとしている庭先

ミョウガは日当たりの悪い場所でも栽培しやすく害虫にも強いため、家庭菜園で人気があります。しかし庭に地植えをすると、思わぬ弊害が発生する場合があるのをご存知でしょうか。

どんな弊害があるのか見ていきましょう。

地下茎で増えすぎてしまう

ミョウガは地下茎を伸ばす植物なので、庭に直接植えると地下茎が地面の下でどんどん広がり、庭全体を占領してしまう場合があります。

しかも多年植物のため、一度植えると5年前後はすくすくと成長し、植えた場所でないスペースからも芽が出て成長してしまうことも。手入れをあまりせず放置してしまうと、庭がミョウガだらけになってしまう可能性があります。

他の野菜や植物の成長を阻害する

ミョウガの地下茎はどんどん広がるため、一緒に植えた野菜や植物の根っこを邪魔して枯らしてしまうことがあります

さらに背丈が1mにも達する場合があり、葉っぱも20~30cmと大きいため、背丈の低い植物が日に当たれない状況をつくってしまいがちです。

生命力が強く、土から取り除くのが難しい

ミョウガはとても生命力が強く、一度根付くと取り除いたと思ってもまた生えてくることがあります。原因は地下茎の成長が著しいためで、きれいに引っこ抜いたと思っていても、途中で切れた茎が土の中に残っていることがあるからです。ほかの植物を植えた場所など思いがけないところに、取り除いたと思ったミョウガの芽がひょっこり顔を出すことがありますよ。

ミョウガは土の中から完全に取り除くことが難しく、その後の庭のお手入れや植物の発育にも影響を及ぼす可能性が高いです。

ミョウガを家庭で育てる方法はある?

ミョウガを家庭菜園で上手く育てるには、2つの方法があります。順に見ていきましょう。

プランターがおすすめ

ミョウガを家で育てるのにおすすめの方法は、プランターでの栽培です。やっかいな地下茎も、プランター内であれば茎が上手く収まり、ほかの植物の邪魔をしません。

しかも、ミョウガは薬味などで使うことが多く大量に育てる必要があまりないので、プランターでも充分栽培可能です。深さ30cmほどのプランターに、野菜栽培用の土をたっぷり入れて育ててみましょう。地下茎が伸びるので、幅は75cmほどの大きなプランターがおすすめです。

他の野菜を育てる予定がない場所に植える

ミョウガは、ほかの野菜を育てる予定のない場所に植えるのがおすすめ。ほかの種類の野菜と隣同士で植えないことがポイントです。

ちなみにミョウガは、日当たりの悪い場所を好みます。あまり菜園としては適さない半日陰のような場所でも元気に育つため、ほかの野菜から遠ざけて育てやすいでしょう。

地下茎の広がりを防ぐには、市販で売られている根止めストッパーを埋めたり、ブロックやレンガなどで植えたスペースを隔離すると良いですよ。

ミョウガを育てる手順とは?

ミョウガを上手に育てる手順は以下になります。

地下茎をカットして植える

ミョウガは苗や種ではなく、種茎という地下茎をカットして植えます。地下茎はだいたい15~20cmほどの長さで、2~4個ほど芽がついたものがおすすめ。あまり細かくカットすると収穫が遅れるので、適度にカットしましょう。

植える時期は3~4月または9~10月で、春に植えれば8~9月に、秋に植えれば次の年の梅雨明けくらいに収穫できます。株間は15cm、植え穴は深さ5cm程度、畝幅は60cmが目安です。芽は上に向け、土をたっぷりとかぶせてくださいね。

温度管理を行う

ミョウガがよく育つ温度は20~23℃。寒くもなく暑くもない、人間も心地良いと感じる温度です。

14~15℃以下になると成長しづらくなり、地下茎は耐寒性が高いものの、地上のスペースに雪や霜などがあると枯れやすくなります。そのため凍結する可能性がある場合は、土に落ち葉やわらなどをかけておくことが大事です。

風通しが良く半日陰になる場所を選び、夏場は直射日光が当たらないようにしましょう

水やりを行う

ミョウガは乾燥に弱いので、こまめに水をあげる必要があります。朝と夕方にたっぷり水をあげると良いでしょう。株が乾くと蕾の付きが悪くなってしまうので、水切れさせないことが大切です。

ただし、水をあげ過ぎて常にジメジメした状態にするのはNG。根腐れを起こしやすくなるので注意しましょう

追肥を行う

肥料はほとんど必要ありませんが、本葉がだいたい7~8枚ほどになったら1度追肥しましょう。プランターであれば、化成肥料約20g程度を与えるだけで十分です。乾燥を防ぐために、株元にわらなどを敷くと良いでしょう。

栄養を充分与えると美味しいミョウガができるので、追肥は必ず行うことが大事です。

収穫する

収穫時期は7月から9月で、手でもぎ取ります。花が咲く前の締まった状態のものを収穫するのがポイントで、花が咲いてしまうと柔らかくなり味が落ちるため注意です。また、花蕾は地上に近い土の中に隠れていることがあるので、確認しながら収穫してくださいね。

冬場は枯れた状態になるので、自然に倒れるのを待つか、11月頃に地上部の茎葉を切り取っておきます。プランターの場合は放置すると土が乾燥するので、堆肥を土の上に少しのせて定期的に水をやりましょう。土が湿って球根が枯れるのを防げます。

上手に越冬できれば、翌年の春にまた芽が出てくるでしょう

ミョウガは庭に植えるのはNG!プランターなどで育てよう

ミョウガを育てるなら、庭に直接植えるよりプランターを使用する方が育てやすいでしょう。地下茎が広がってほかの野菜の成長に影響を及ぼすことがないですし、きっちり隔離されたスペースで育てられるプランターの方が管理しやすいからです。

野菜を育ててみたい方や、毎日の水やりなどが難しい方は、シェア畑のサブスク農園を利用する手もあります。月々定額制の畑のレンタルサービスで、畑に行けない日は菜園のプロスタッフが面倒を見てくれるので安心ですよ。

ぜひ、ご自宅やシェア畑で採れた新鮮野菜を食事に取り入れて、もぎたての美味しさを味わってみてくださいね。

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