賃貸でのお香はNG？デメリットにおける対策とメリットを解説

インセンスとしておしゃれにお香を楽しむ方は多くいますが、賃貸に住んでいる方は好きな時に好きなだけお香を炊いていいものか悩ましいですよね。お香の煙が部屋に影響を与えないか、隣の人に迷惑がかからないかなど、賃貸ならではの不安要素があるのではないでしょうか。

今回は賃貸でお香と炊くとどのような影響があるのかを解説しながら、それに対処する方法とお香のメリットについてご紹介します。

お香のデメリットとは？賃貸では要注意？

賃貸でお香を楽しむ場合、以下のデメリットが生じる可能性があることを理解しておきましょう。具体的にどのようなデメリットがあるのかくわしく解説します。

お香の煙は部屋の壁紙を黄ばませ、色をつけてしまうことが多いです。原因はタバコなどにも含まれているタールという成分。お香にもタールが使われており、特に外国製のものは多くのタールが含まれています。

賃貸の部屋でお香を炊くとタバコほどではないものの、知らず知らずのうちに壁が黄ばみ、退去する際にクリーニング代を払わなくてはいけない可能性が高いので注意しましょう。

お香の煙には、微粒子、一酸化炭素中毒の原因となる一酸化炭素、大気汚染や光化学スモッグの元凶とされる窒素酸化物といった有害物質が少なからず含まれているのをご存知でしょうか。

このようなことからも、なるべく煙が少ないお香を選び、煙を部屋に充満させないことが重要です。窓を開けてお香を炊く場合でも、隣に住む人の部屋まで煙が届く可能性があることを考慮する必要があります。

また、煙を吸入してしまうと、気道が収縮して喘息を悪化させる可能性が高いため、喘息持ちの方は特に注意しましょう。

賃貸でお香を楽しみたい場合は以下の対策をとるようにしましょう。具体的にどのような対策があるのかくわしく解説します。

一日一回でも良いので、10分～15分程度窓を開けて部屋の空気を入れ替えるようにしましょう。そうすることで煙の成分を外に出すことができ、壁紙が変色するのを抑えられます。もちろん、空気の入れ替えはすればするほど効果的。

長時間、煙を部屋にとどまらせないことがポイントです。

お香を楽しんだ後は、必ず脱臭機を使って香りを排除しましょう。

自分が好きな香りでも、ほかの人にとっては好ましくない香りかもしれませんよね。特に賃貸に住んでいる場合は、隣りや上下階に住む人への配慮も大切です。

また、お香を頻繁に炊いていると、お香の香りが部屋の香りとして定着してしまうこともあります。脱臭機で香りを取り除きながら、朝夕2回など少ない回数で楽しむのがおすすめです。

お香は、香りを楽しみながら部屋の空気を良くしたりストレス解消につながる魅力的なアイテムです。具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

お香は、部屋の除湿と消臭をする効果が期待できます。お香が盛んなインドでは、体臭を抑えるものとして使われているほど。しかし、お香に消臭成分があるわけではないので、あくまで生活臭や嫌なニオイを減らす程度と考えてください。

また、お香は空気を取り込みながら燃えるため、ジメッとした空気を吸い取り湿度を抑える効果も期待できます。除湿器ほどではないものの、湿度の高い日本の気候には心地良い香りと相まってうってつけのアイテムといえるでしょう。

お香の最大のメリットは、なんといってもストレス軽減になるリラックス効果。忙しい現代人にとってお香を炊く目的は、このリラックス効果に他なりません。

お香は天然由来の優しい香りが多く、心が休まり深い癒しのひとときを与えてくれます。香りはもちろんのことですが、ゆらめく煙と燃える炎を見るだけでもホッと一息つけるような、不思議な心地良さを感じることができるでしょう。

香りの種類は、和の落ち着いた香りやアロマのようなフレッシュな香り、エキゾチックで異国情緒あふれる香りなど、迷ってしまうくらい豊富にあります。自分好みの香りを見つけて、日々の疲れを癒しましょう。

お香は、虫除けの効果が期待できます。お香の一種である蚊取り線香がその良い例です。

防虫効果があるとされるサンダルウッド、クローブといった香料が使われているお香を選べば、蚊取り線香でなくても虫除け対策ができます。しかし、虫の多い屋外などではパワー不足なので、本格的な虫除けをする場合は虫除け専用アイテムを使うようにしましょう。

お香は、煙の量に気を付けてニオイを部屋に長時間とどまらせないようにすれば、賃貸でも快適に利用できます。まずは煙の量が少ないものを選んで好みの香りを探してみましょう。ニオイはこまめな空気の入れ替えや脱臭機を利用することで抑えられます。

ちょっとした対策で賃貸ならではの悩みは解消できるので、ぜひ安心してお香を楽しんでくださいね。