子育てが中盤に入り家事も落ち着いて時間に余裕ができる50代の主婦は、ゆとりある生活の中で「もう一花咲かせたい」「外で仕事をしてみたい」と考える人も多いでしょう。そこでおすすめしたいのが、宅建士を目指す道です。
「50代のおばさん主婦が宅建士に?」と思われるかもしれませんが、実はまったく珍しいことではありません。
今回は、50代のおばさん主婦でも宅建士を目指せる理由と取得方法などをくわしく解説します。
50代のおばさんも宅建士を目指せる!理由を解説
50代の主婦で未経験でも、宅建士を目指せるのには理由があります。
順に見ていきましょう。
宅建は年齢制限や職歴がなく誰でも受けられる資格
宅建士の資格取得には特別な条件がなく、年齢、職歴なども一切関係ありません。そのため、会社勤めをしていない専業主婦で50代であっても、資格を取得できる可能性があります。
「資格取得」というと、それに見合った職歴や年齢制限などの条件がある気がしてしまいますが、宅建ならやる気さえあればどんな人でも試験を受けられます。
試験申込み者の30%が40~50代
宅建の資格試験申込者は、40代~50代が実に全体の30%かそれ以上にのぼります。つまり、だいたい3人に1人は40代~50代だということです。
国家資格が必要な宅建士になることは、中高年世代にとってとても価値があり、就職に直結する期待の職業なのがわかりますね。
50歳でも資格を取れば不動産業界に転職しやすい
人材不足と言われる不動産業界では、未経験で50代であっても採用される可能性があります。しかも、法律系の資格の中でも難易度はそれほど高くはなく、合格率は15%~18%もあるため狙い目の資格といえるでしょう。
ただし、未経験からの転職だと即戦力にはなりません。まずはパートなどで経験を積んで正社員を目指す、ゆくゆくは独立起業するなど、資格取得後の計画をいくつか考えておくと良いでしょう。
50歳で宅建の資格を取得する方法とは?
宅建の資格を取得するには、どのようなことをすれば良いのでしょうか。
具体的な取得方法を順に見ていきましょう。
通信講座を活用する
スクールなどに通う時間はない人や、自宅で落ち着いて勉強したいという人は通信講座を利用するのがおすすめです。
通信講座は、最短3ヵ月で合格できる「フォーサイト」、スキマ時間で短期合格を目指せる「スタディング」、宅建士資格の合格率が高い「AGAROOT」などがあります。どれも短期間で効率良く勉強できるカリキュラムが設定されていますが、内容をよく確認しながら自分に合ったものを選ぶことが大切です。
150~250時間以上は勉強をする
宅建の資格取得に必要な勉強時間は、スクールや通信講座などを利用していればだいたい150時間から250時間以上が目安です。たとえば250時間だと1日に1時間の勉強で、約8ヵ月かかることになります。
一度不動産業界で働いた経験のある人だと100時間から200時間ほどの勉強量が必要とされており、未経験で独学となると200時間から500時間くらいかかると考えておきましょう。
ただし、合格できる勉強時間は一人ひとりのライフスタイルや勉強の仕方で個人差があります。生活に支障が出ないように、上手に無理なく勉強時間を確保したいものですね。
年に1回の試験を受ける
宅建の資格試験は年に一度きりで、10月の第3日曜日に行われています。
勉強した量にも寄りますが、まずは力試しで受けてみると現段階の実力がわかります。試験回数を極力減らしたいと考える人は、納得いくまで勉強し一発合格を目指すのもありでしょう。
試験日を基点にして、上手に勉強の計画を立てていくのがおすすめです。
50歳で不動産業界に転職するのに必要なスキルとは?
「不動産業界に転職したい」と思ったら、あると役立つ便利なスキルがあります。
どのようなスキルなのか順に見ていきましょう。
宅建資格
不動産業界で働くには、宅建資格を取得しているとかなり仕事がしやすいでしょう。事前にさまざまな知識を習得できるため業務が覚えやすく、仕事内容に幅がでます。上司にも早々に認められて、自信にもつながるでしょう。
必ずしも宅建資格が必要というわけではありませんが、50代で採用されるにはなるべく取得しておきたい資格といえます。
パソコンスキル
不動産業界への転職を目指すなら、パソコンスキルは必要不可欠といえます。契約書類やそのほかさまざまな資料作成業務が発生するので、ExcelやWordなど、基本的な書類作成ソフトは使えるようにしておくと安心です。
パソコンスキルを身に着けるには専門書を購入し自分で勉強しても良いですし、短期のスクールに通う方法もあります。また、家族でパソコンに詳しい人がいれば、レクチャーしてもらうのも良いでしょう。
運転免許もあると◎
不動産業界では会社の規模にもよりますが、車の運転免許を持っていると採用されやすくなります。営業職では必須の条件となっており、宅建を持っている事務職であっても、お客様との対応や物件調査などで車の運転ができないとネックになる可能性があります。
特に地方など交通の便が悪い地域では、車の運転ができる人を優遇する可能性があるでしょう。
本気で不動産業界への転職を望むのであれば、運転免許の取得も視野に入れる必要があります。
50歳のおばさんでも宅建の取得は十分に目指せます
未経験で50代のおばさん主婦であっても、宅建の資格取得は十分に目指せます。50代はまだまだ働き盛り!不動産の専門職に就いて、第二の人生のスタートを切ってみてはいかがでしょうか。
見事、宅建の資格を取得したらすぐにでも採用してくれる会社を探してください。若い人と比べると採用される確率は下がりますが、諦めずに活動することが大切です。パートやアルバイトからまずは始めてみるなど、いろいろな道があることを視野に頑張りましょう。
まずはこの記事を参考に、資格取得の計画を立ててみてくださいね。